2005年5月8日日曜日

図書館でアブサロム、アブサロムを借りた。英語を借りようと思ったけど無理なのでスペイン語にした。語彙力は英語の方があるはずだけど、英語のリズムに乗ることが出来ないので。登場人物の名前がスペイン風に変えられていた。日本で中国の小説など読むとき、日本語読みで漢字の名前を読むようなものなんだろうけど違和感がある。

「国境の南、太陽の西」読了。他人は自分の隙間を埋めるための存在かとか。最後の方のセックスシーンが笑えるとか。島本さんは語り手の願望が実体化した亡霊じゃないのかとか。最初から最後までいやな話だなというのはずっと感じつづけた。一種の王子様願望の物語か。自分に足らないものが特別な誰かと出会うことで埋められて新しい人生を歩み出せるという。ところが、絶対的に分かり合えるはずだったその相手のことを何一つ理解できなかったということが明らかになり、二人の関係は永久に失われる。過去の亡霊が決定的に消えたかに見えても主人公がそういう幻想(妄想)を振り切って今後暮らしていくのかは怪しい。村上春樹の作品は個人的な思い出とかそういうものを呼び起こし、かつそういった王子様願望のようなものを共有していることは否めないためにより苛立つんだろうな…。

そういえば、村上春樹とうちの親の世代はだいたい同じはずだけど、俗っぽいヒット曲とか顔を出さないのでいつの話かあまり分からない。全共闘とかは出てくるけど。

それとはなんの関係もなく。こないだのドライブの写真を友達のカメラからコピーさせてもらう。楽しそうに映っているのはいいけどいつも歯を見せて豪快に映りすぎている気がしてきた。じゃりン子チエみたいな…。しかも国籍も不明気味に映っているような。

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