2009年12月26日土曜日

Kirchgasse

チューリッヒは散歩向きのところで、一人でぶらぶらとしていても、何も買わなくても歩いているだけで結構楽しくなってしまう場所だと思う。せっかくだから気に入った場所をここにメモしていこうと思う。

KirchgasseはZuerichseeの東側にある通り。車は通れない。クリスマス前になんとなくぶらぶらとしていたら店毎にひとつずつくらいツリーが飾られている通りに目が留まって、入ってみた。それだけに石畳の坂道と、立ち並ぶ古本屋、アンティークの店の雰囲気と、ささやかなツリーの明かりと、冬の寒さとが一体となっていて、幻想的で夢の世界に迷い込んだようだった。写りが悪いけど写真をいちおう。

From コジマライフ

クリスマスが終わって魔法が解けたようになっているかもしれないけど、古本屋の並ぶ感じのいい通りであることは変わりがないと思うのでまたぶらぶらしてみようと思う。今度はお店に入ってみようかな。


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クリスマス

キリスト教徒ではないし日本の家庭育ちなのでこちらのようなクリスマスの習慣はないけど、せっかくなので昨日の夜は家でディナーとしました。そもそも、ヨーロッパの家庭ではイブは祝うのか、その辺すらよく分からないのだけど。

肉が高く、肉無しライフを送っているのでたまにはと牛肉のカレー(ためしてガッテン流)。前菜はシーザーサラダ。ワインはCoopのワインコーナーで見つけたクロアチアワイン。デザートはBetty Bossiの本に載っていた、アーモンド牛乳ゼリーににんじんソースをかけたもの。

From Zurich

ためしてガッテン流カレーは「ソースを漉す」というプロセスを怠ったために量が増え、さらに食感も離乳食のようになってしまったけど味はよかった。今度はちゃんとレシピどおりに作ろう。シーザーサラダはアンチョビを三匹入れたのが入れすぎだったらしくものすごく濃厚な味になってしまった。サラダはあっさり目が好きなので、今度は別のレシピで作ってみようと思う。

食後しばらくして二人とも調子が悪くなってしまった。たぶんクロアチアワインのせい。9フランくらいしたから激安というわけでもないけど、あまり質がよくなかったのかもしれない。残念。

夫はその後テレビでやっていた「薔薇の名前」と「アンタッチャブル」を見ていたがわたしはネットをしていた。

今日は体調もいまいちだしどうせ街に出ても店は全部閉まっているしさらに雨まで降っているし、とごろごろとして過ごした。明日は少し天気がよくなりそうなので散歩にでも行こうかな。今日は合計12時間以上寝てしまった。

テレビでは夜に古いスイス映画、Bäckerei Zürrerをやっていたのでちょっと見た。イタリア移民とスイス人の織り成す人間模様を描いているらしい。駅の近くにLangstrasseという通りがあり、下町というか、南米系の人が多くいる、セックスショップやストリップバーの並ぶところなのだけど、そこが舞台だった。昔から外国人が多く住むところだったのかも。


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2009年12月10日木曜日

Popstars

ドイツに2006年に旅行したとき、友達が「今から友達とPopstarsっていう番組を一緒に見るんだけど、来ないか」と聞いてきた。ドイツ語はののしり言葉とJaとNeinしか知らなかったのだがなんとなく付いて行き、友達の友達とその同居人と四人で見た。内容は、素人がオーディションを勝ち抜いて、最後にひとつのグループとしてデビューするというもの。女同士のキャットファイトを眺めたり、出演者にツッコミを入れたりするのが楽しくて見るものらしかった。

去年ドイツにやってきて、今度は夫と二人毎週毎週楽しみに見るようになった。三十前後のいい大人がまじめに見る番組ではなく、中学生くらいを対象にしているようだが構わず見た。

今年もスイスでもちろん見た。今年選ばれるのはデュオ。昨日フィナーレがあって、最後まで勝ち残った二組が争っていたのだが、そのうちの一組にスイス人レオがいた。ブラジル系スイス人レオはチューリッヒの南に位置するHinwilという街の出身だそうで、スイスのメディアでも追っていたらしい。最終的にこのレオがいるほうのデュオが勝ち抜いたので、スイスのメディアではどのように扱うのか昨日結果が出たときからわくわくして待っていた。

今日夕方、駅などで配られるフリー新聞Blick am Abendを入手。思ったより扱いは小さかったけどやっぱり載っていた。しかし、スイス人の視線はことのほか冷たかった。どうも、レオはスイスの別のオーディション番組に出たものの落選し、その後Popstarsに再び応募したらしい。「ドイツだったらいけたみたいだけど、スイスじゃ駄目だったし、どうせ数ヵ月後にはまた携帯を売る仕事に戻るだろうよ」という感じ。レオが負けていたら「スイス人だから落としたんだ!キー!」となるような気もする(実際に、ドイツの別のオーディション番組でスイス人が落ちてニュースになっていた)し、かといってスイスを離れてドイツで成功すればあまりよくは見られないらしい。スイス人はドイツが好きではないようだけど、気になって仕方がない隣国らしい、と再確認した。

ブラジルのドイツ語新聞でも紹介されていた

そしてレオはゲイらしいことも分かった(Blick am Abendのビデオ)。番組内では標準ドイツ語を話してたけど地元ではやっぱりスイスドイツ語。

2009年12月8日火曜日

ドイツ語の発音

ドイツ人に自分の声を録音したものを聞いてもらった。彼曰く、
  1. 抑揚がありすぎる。もっと平坦に発音すべきだ。
  2. 母音が英語のように揺れてしまっている。短母音は短く、長母音は長く、発音し分けること。
らしい。難しい。声の高さはドイツ語用声の高さのほうがいいらしい。日本語バージョンだと、「Rの音が消えている」そうである。

あとGesellschaftの発音がどうしてもできない。seは日本語の「ゼ」じゃないし、Lを語頭と語末以外で発音するのは難しく、schは私にとってLR以上の難関。

2009年12月6日日曜日

クリスマスマーケット

ドイツに戻る用事があり、せっかくなので友達に会いに小旅行もくっつけて四泊五日のドイツ旅行をしてきました。

今の季節はドイツ人はクリスマスマーケットに夢中。もちろん観光客、留学生も夢中。去年ドイツに住んでいたときはあまり魅力がよく分からず、日本人の友達がいろいろな街のクリスマスマーケットを嬉々として訪ねているのを見て首をひねっていました。でも、離れてみるとドイツのマーケットにはなんとも言えない魅力があると気づきました。チューリッヒでも数箇所でクリスマスマーケットが開かれているものの、どことなく商売の匂いがして、あまりうきうきしない感じです。ツリーが立ち、商品やら食べ物やらのスタンドが立ち並ぶのは同じなのに。

ドイツのクリスマスマーケットの魅力は、「浮かれるドイツ人」にこそあるんじゃないかと。文字通り老若男女が楽しんでいます。中年男女もトナカイやサンタクロースの帽子を被り、グリューワイン片手におしゃべりしています。中高生も友達や恋人とやってくる。大学生もやってくる。もちろん親子連れもやってくる。そして背後にかかるしょうもない歌謡曲。手作り感あふれる素朴すぎる看板や電飾。普段何をしているのか疑問に思うような風貌のソーセージ屋の親父。街の有志の音楽隊による音程の外れた音楽。手作りクリスマス劇。屋外なのでめちゃくちゃ寒い。毎年デザインが変わるグリューワインのマグカップ(あまり洒落ていない)。そうしたものが渾然一体となって、いなたくも病み付きになる雰囲気を醸し出しているのではないかと思います。

最近いろいろなところでクリスマスマーケットをやっているけれど、ドイツ人なしではぜんぜん違うものになってしまいそう。スイス人がわざわざドイツまでクリスマスマーケットに出かけるのも分かる気がします。