2009年12月6日日曜日

クリスマスマーケット

ドイツに戻る用事があり、せっかくなので友達に会いに小旅行もくっつけて四泊五日のドイツ旅行をしてきました。

今の季節はドイツ人はクリスマスマーケットに夢中。もちろん観光客、留学生も夢中。去年ドイツに住んでいたときはあまり魅力がよく分からず、日本人の友達がいろいろな街のクリスマスマーケットを嬉々として訪ねているのを見て首をひねっていました。でも、離れてみるとドイツのマーケットにはなんとも言えない魅力があると気づきました。チューリッヒでも数箇所でクリスマスマーケットが開かれているものの、どことなく商売の匂いがして、あまりうきうきしない感じです。ツリーが立ち、商品やら食べ物やらのスタンドが立ち並ぶのは同じなのに。

ドイツのクリスマスマーケットの魅力は、「浮かれるドイツ人」にこそあるんじゃないかと。文字通り老若男女が楽しんでいます。中年男女もトナカイやサンタクロースの帽子を被り、グリューワイン片手におしゃべりしています。中高生も友達や恋人とやってくる。大学生もやってくる。もちろん親子連れもやってくる。そして背後にかかるしょうもない歌謡曲。手作り感あふれる素朴すぎる看板や電飾。普段何をしているのか疑問に思うような風貌のソーセージ屋の親父。街の有志の音楽隊による音程の外れた音楽。手作りクリスマス劇。屋外なのでめちゃくちゃ寒い。毎年デザインが変わるグリューワインのマグカップ(あまり洒落ていない)。そうしたものが渾然一体となって、いなたくも病み付きになる雰囲気を醸し出しているのではないかと思います。

最近いろいろなところでクリスマスマーケットをやっているけれど、ドイツ人なしではぜんぜん違うものになってしまいそう。スイス人がわざわざドイツまでクリスマスマーケットに出かけるのも分かる気がします。

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