2009年7月5日日曜日

Hospital de Santa Creu i Sant Pau

カタルーニャ・モデルニスモの代表作の一つ、Hospital de Santa Creu i Sant Pauの見学に行きました。スペイン語のツアーに参加しましたが、ガイドのお兄さんはたびたびスペイン語とカタルーニャ語を混ぜていました…。中を見れたのは入り口にある建物だけで、あとは外からの見学。45分間で中も見れなくて5ユーロは少し高いような気がする(年金生活者、高校生以下などは割引あり)。

この病院は15世紀に建てられた病院が前身となっている。Lluís Domènich i Montanerが設計し、その死後は息子があとを継いだ。銀行家Pau Gilが大部分の建物のパトロンとなっている。寄付の条件として名前を建物に残すことを望んだため、イニシャルのGとPが至る所に見られる。他の寄付者による建物は、M(Manuel)などの文字がデザイン化されて建物を飾っている。

モデルニスモはロマン主義と歩調を合わせていた。そのため、カタルーニャならではのシンボルの追求が見られる。また、自然のモチーフを取り入れるのも特徴。花のモチーフは生の儚さを示すと共に、再生も示すという。また、生の象徴として太陽のモチーフも見られる。

この病院が建てられた20世紀初頭、近代的な病院を作るという取り組みではあったが、宗教的な考えも今よりも力を持っており、そのため、聖人や天使など、キリスト教的なモチーフも多く用いられている。

建物はごてごてしているように見えるが、煙突のような突起は空気の循環のためのものだったりと、実用的な作りになっている。

送信者


ツアー参加者の特典、チャペルの見学

送信者 Barcelona050709


食堂。これは、壊された教会のファサードを救出して貼り付けたらしい。この建物は、息子によるもの。Montanerの死後、資金も潤沢ではなくなり、モデルニスモの流行も去り、息子はよりシンプルな設計をすることを選んだ。
また、この場所でバルセロナでは数多くの20世紀初頭の建物が60年代、70年代に壊されたと聞いた。

送信者 Barcelona050709


実用的な情報:
Hospital de Santa Creu i Sant Pau
ガイド付きツアーの集合場所は以下。病院の敷地内に入ってすぐの建物の中にブースがあり、そこでお金を払う。
Centre de Modernisme:
C. Sant Antoni Maria Claret, 167
08025 Barcelona

ツアーの時間:
10.15h (英語), 11.15h (カタルーニャ語), 12.15h (英語), 13.15 (スペイン語)

値段:
大人5ユーロ。年金生活者、失業者、未成年は半額。

所要時間は約45分。建物の中は今のところほとんど見れないが、病院としての役目を終えたらしい(新しい建物に病院としての機能は移転)ので、あと一年くらいしたら見れるようになるのかもしれない。外から見ただけでも、天井中モザイクだったりしてとても美しかった。

Hospital de Santa Creu i Sant Pau及びその他のモデルニスモの建物については以下のサイトを参照ください。
Ruta del Modernisme

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